AmazonのWonderyは、クリエイターがホストを務めるポッドキャストや動画番組の視聴者3,000人を対象にした調査レポートを公開しました。ファンの9割がホストを理由に視聴し、多くが友人と同等以上に信頼していることや、広告は単発より継続的な露出が効果的であることが示されています。

Wonderyがクリエイター番組の視聴者調査を公開
Amazon傘下のWonderyは、2026年9月付のレポート「Brand Building in the Creator Age: From Reach to Resonance」を公開しました。調査はWonderyの委託によりSmithGeiger Groupが実施し、クリエイターがホストを務めるポッドキャストやデジタル番組を定期的に視聴・聴取している米国の成人3,000人を対象としています。
レポートでは、フォロワー数や再生回数は「リーチ」の目安にはなるものの、クリエイターの「レゾナンス(共鳴)」は測れないと指摘しています。ここでいうレゾナンスとは、信頼されるホストが視聴者の注目を行動に変える力のことで、本調査はその要因を明らかにすることを目的としています。
調査概要
- 調査方法:オンラインによる定量調査(選択式設問と自由回答の組み合わせ)
- 対象:ホスト付きのポッドキャストやオンライン番組を定期的に視聴・聴取する米国の成人3,000人
- 実施時期:2026年6月
- 構成:男女50%ずつ、Z世代(18〜29歳)、ミレニアル世代(30〜45歳)、X世代(46〜64歳)をほぼ均等に配分
回答はすべて実際の参加者によるもので、AIは自由回答の追加質問の進行にのみ使用されたと説明されています。
ファンの8割は視聴前からホストを知っていた
調査対象のファンは、平均4〜5番組を定期的に視聴しています。お気に入り番組のホストについて、8割が視聴前から知っており、多くはすでにファンでした。
また、約4人に3人が、ホストが率直な会話をするため、連続ドラマなどの番組よりも自分の興味に合っていると回答しています。お気に入りの番組をテレビで視聴したいと答えた割合は、Z世代48%、ミレニアル世代30%、X世代25%でした。
動画で視聴する理由として、45%がホストのリアクションを見られることを挙げています。一方で70%は、通勤や家事などの状況に応じて動画と音声を行き来しながら番組を楽しんでいます。視聴者の3分の2は、お気に入り番組を1年以上定期的に視聴しています。
クリップ動画が番組発見の最大の入口
番組発見のきっかけとして最も多かったのはクリップ動画で、口コミのほぼ2倍の効果があるとされています。ファンの95%がクリップを見た後に何らかの行動を起こしています。
- クリップについて話題にする:41%
- クリップを友人などに直接共有する:37%
- SNS上のクリップでブランドやロゴを見た記憶がある:24%
3人に1人は、全編を見る時間がない時にクリップで内容を追っていると回答しています。
ホストは「友人と同等以上に信頼できる存在」
ファンの9割が、番組を見る最大の理由はホストだと回答しています。85%がホストを友人のように感じており、ホストを友人と同じくらい、または友人以上に信頼している人は81%にのぼりました。
こうした信頼を背景に、76%が「ホストの支援になるなら番組内の広告は気にならない」と答えています。また、約3分の2が、ブランド単体のメッセージよりも番組ホストを信頼すると回答しました。
広告は「本物らしさ」と「継続性」がカギ
使い方や選んだ理由の説明が購買の後押しに
ファンは、ホストが製品をどう使い、なぜ他の選択肢ではなくそれを選んだのかを説明する時に、推薦を最も本物らしいと感じています。そのように説明された場合、78%が購入に自信を持てると回答しました。
Wonderyが実施した20以上のクロスプラットフォーム広告キャンペーンをNielsenのブランドリフト調査で分析したところ、広告の本物らしさが高いと評価されたキャンペーンは、低いキャンペーンに比べて認知、好意度、購入意向のいずれも大幅に高い伸びを示しました。本物らしい広告はブランド認知を2倍以上に高め得るとしています。
単発の広告は逆効果になることも
一方、1回だけの言及では信頼は築かれにくいとされています。視聴者の半数は、単発の広告を見ると「ホストは実はその製品を好きではないのでは」と感じると回答しており、その割合はZ世代で59%、ミレニアル世代で54%と若い層ほど高くなっています。
反対に、ブランドが複数のエピソードに登場する場合、7割がブランドとクリエイターの本当のパートナーシップだと感じると答えています(Z世代74%、ミレニアル世代73%)。さらに、複数エピソードへの登場によって、67%がそのブランドを試したくなり、70%が信頼が高まり、68%がより高級に感じると回答しました。3人に2人は、日常生活でスポンサーブランドに触れた際に、紹介した番組やクリエイターを連想するとしています。
番組の外にも広がるファンとのつながり
ファンは番組以外にも平均5つの接点でホストを追いかけています。主な接点は、番組のSNSフォロー(57%)、ホストの他メディア出演のフォロー(57%)、ライブ配信の視聴(55%)、ホストのSNSフォロー(53%)、他番組へのゲスト出演の視聴(50%)です。
87%が、お気に入りの番組を通じて同じ興味を持つ人たちのコミュニティの一員だと感じています。また、55%がホストや番組のグッズを購入した、または購入したいと回答しており、そのうち3人に1人はまだ購入の機会がないとしています。
レポートが示すブランド構築の3条件
レポートは結論として、レゾナンスを生み出す条件を3つに整理しています。
- ホストへの信頼:ファンはクリエイターを目当てに視聴を続けており、番組やホストの支援になるという理由で広告を受け入れている。
- 本物らしい推薦:製品の使い方や選んだ理由の説明が購入への自信につながる。
- 継続的な露出:エピソードやチャネルをまたいで継続的に登場することで、試用意向や購入につながる。
レポートは、ブランドにとっての機会は単発の広告枠ではなく、クリエイターとのパートナーシップにあるとまとめています。
よくある質問(FAQ)
この調査は誰が実施したものですか?
AmazonのWonderyが委託し、SmithGeiger Groupが2026年6月に実施したオンライン調査です。対象はホスト付きのポッドキャストやオンライン番組を定期的に視聴・聴取する米国の成人3,000人です。
クリエイター番組の視聴者は広告をどう受け止めていますか?
76%が、ホストの支援になるなら番組内の広告は気にならないと回答しています。ただし、1回だけの言及では、半数が「ホストは実はその製品を好きではないのでは」と感じるとしており、継続的な露出が重要だとされています。
効果的なホスト読み広告の条件は何ですか?
ホストが製品の使い方と選んだ理由を説明すると、78%が購入に自信を持てると回答しています。また、複数エピソードにわたってブランドが登場すると、7割が本当のパートナーシップだと感じると答えています。
レポートの数値は広告効果を保証するものですか?
レポートでは、数値は調査時点の消費者の自己申告に基づくものであり、広告効果を保証するものではないと注記されています。
参照元:https://home.wondery.com/_files/ugd/24719a_e0529fad6f8946d5a49a062bb4012eda.pdf


