株式会社Voicyは、企業の音声配信が持つブランディング効果を定量的に可視化したレポートを公開しました。VoicyProを活用する4社のチャンネルリスナー370件を対象にした調査では、累計聴取1,000分を境に好感度が9割以上へ、購買意欲は聴取頻度・時間の増加とともに高まることが明らかになりました。

調査の背景と目的
生成AIの普及により、誰もが整ったコンテンツを手軽につくれる時代となりました。その一方で、多くの人は完璧に仕上げられた発信よりも、少し不器用さもある本音が滲み出た「リアルさ」に、より信頼を寄せるようになっています。こうした流れのなかで、企業の情報発信手段として「音声」への注目が改めて高まっています。
企業が音声配信を行う目的には、ブランド認知・採用広報・顧客コミュニケーション・社内コミュニケーションなどがあります。しかし、その効果を定量的に示した調査はこれまでほとんど存在しませんでした。そこでVoicyは、VoicyProを活用して社外向けに音声配信を継続する4社の企業チャンネルのリスナーを対象に、継続的な聴取が企業やブランドの「認知度」「好感度」「購買意欲」、そして「ファンとの長期的な関係」にどのような変化をもたらすかを調査しました。マーケター・広報担当者・経営者が「音声配信を中長期のブランド施策として活用すべきか」を判断するための、客観的なデータを提供することを目的としています。
調査の概要
調査対象はVoicyで音声配信をする企業チャンネル4社のリスナーで、調査時期は2026年4月〜6月、有効回答数は370件です。調査方法は、Voicyアプリ内のポップアップバナーによるオンラインアンケートで、各社チャンネルのリスナーを分類し、同一設問で実施しました。
分類は、累計聴取時間(3,000分以上/1,000分以上〜3,000分未満/1,000分未満)と、聴取頻度(週3回以上/週1回以上〜3回未満/週1回未満)を掛け合わせた9グループで行われました。主な調査項目は、認知度・好感度・購買意欲のほか、チャンネルを知ったきっかけ、番組のどんなところに惹かれたか、企業が提供するサービスに対してとった行動、配信を聴いたことによる気づきや変化などです。
好感度:1,000分を分岐点に、聴くほど企業への好感度が高まる
累計聴取時間が増えるにつれて、企業への好感度が段階的に上昇することが確認されました。特に累計1,000分(約17時間。20分尺の放送であれば約50本分の聴取にあたります)を超えたグループでは、「良い・非常に良い」の合計が各社いずれも9割以上に達しています。
この「1,000分の壁」は、4社すべてのリスナーへのアンケート結果に共通して確認されました。まずは1,000分聴いてもらうことが、好感度形成の重要なポイントになるといえます。
購買意欲:累計聴取時間と聴取頻度の双方が影響
購買意欲については、累計聴取時間だけでなく、週あたりの聴取頻度が増えるにつれて、企業が提供するサービス・商品を「すでに利用中」「とても利用したい」と回答する割合が高まっていくことが見られました。
具体的には、累計聴取時間が1,000分を超えると、購買意欲がある人(「すでに利用中」または「とても利用したい」と回答)の割合は約60%となります。さらに、聴取頻度が週3回を超えるリスナーでは、その割合は7割にのぼりました。継続して聴くことが、企業の商品・サービスへの関心を確実に押し上げていることがうかがえます。
ファンとの長期的な関係:認知・購買を超えた「応援」の形
本調査では、好感度や購買意欲にとどまらず、自発的な「応援」や「推薦」といった感情も見られました。任意の自由記述欄には、「無条件に応援したい」「放送がなくなったら寂しい」「視点が一変した」などのコメントが寄せられています。音声配信が、単なる情報接触を超えた深い関係性を育んでいることが示されました。
まとめ:音声配信は中長期のブランド資産になる
一般的なマスやWeb広告と異なり、音声配信は目に触れた瞬間に情報が届く手段ではありません。リスナーが自らチャンネルをフォローして再生し、毎週・毎日と継続して聴き続けることで、企業の考えや人柄が少しずつ蓄積されていきます。この蓄積こそが共感を生み、好感度を押し上げ、購買意欲を育て、最終的には「ファン」との長く続く関係を築く鍵となります。
今回の調査は、この現象がビジネス教育・人材開発・ライフコーチング・歴史教養という、まったく異なる4業種を超えて再現されることを示しました。情報が溢れ、コンテンツが均質化するAI時代において、「声で人柄と価値観を届け続ける」音声配信は、企業にとって中長期の資産施策として大きく貢献するといえるでしょう。
なお、VoicyProは企業の「想い」を声に乗せてステークホルダーへ届ける法人向けの放送支援プランです。また音声プラットフォーム「Voicy」は会員登録者数250万人を数え、2,000を超えるチャンネルが集まる音声の総合プラットフォームとなっています。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000435.000021111.html


