CXプラットフォーム開発のDISQOが、米国17,000人以上のポッドキャストリスナーを対象としたポッドキャスト広告に関するレポート「Proving the power of podcast ads」を発表しました。今回はこのレポートの一部を紹介します。
DISQO / Proving the power of podcast ads
■ポッドキャストの聴取頻度
米国のリスナー3分の1以上が毎週またはそれ以上の頻度でポッドキャストを聴いており、ポッドキャストをまったく聴かない消費者は3分の1以下であることがわかります。全体として、米国の消費者の約70%がポッドキャストを聴いており、約半数が毎日〜週1以上という高い頻度で聴いています。
属性でみると、最も頻繁にポッドキャストを利用するのは、若年層、男性、高学歴、高収入の傾向にあります。
■ポッドキャストを聴いている時に何をしているか?
他のデジタルメディアに比べ、ポッドキャストは「ながら聴き」でも楽しめる特性がありますが、なかでも、家事中 30%、車の運転中 30%、通勤・通学 26%の時に聴かれています。
レポートでは、ポッドキャスト広告主はこれらのシチュエーションを理解した上でメッセージを考えるべきと指摘しています。
■ポッドキャスト番組をどのように見つけるか?
米国では日本とは比較にならないほど多くのポッドキャスト番組が存在していますが、リスナーはどのようにポッドキャスト番組を探すのかを聴いた結果です。一位は友達・家族 52%と最も高く、次いでソーシャルメディア 47%と続きました。
ポッドキャスト番組のポッドキャスト広告を聴いて知ったという人も16%存在しています。
■好ましいポッドキャストプラットフォームは?
年齢層別に好みのプラットフォームが異なっており、Spotifyは若年層が多く、Apple Podcastは中高年より、その他ラジオ・Google Podcast、NPR,Siriusはやや高年齢に偏っている傾向が見られます。また、週1回以上聴くリスナーはSpotifyとApple Podcastを選ぶ傾向が強いことがわかったそうです。
この属性によるプラットフォームの好みの違いもポッドキャスト広告主は理解しておく必要があるとのことです。
■ポッドキャスト広告の受容度
続いて、リスナーはポッドキャスト広告を聴いてどのような印象を持つのかを調べた結果です。
リスナーの約3分の2が、ポッドキャスト広告を気にしないか、積極的に楽しんでいると回答しています。他のメディアの広告受容度と比較して、否定的な感情が少なく、肯定的な感情が十分にあることから、ポッドキャスト広告はターゲットとなるリスナーを惹きつけることができることは明らかだろうとのことです。
■ポッドキャスト広告への注目度
ポッドキャスト広告が流れているとき、テレビ、オンライン、ラジオなど他のメディアの広告と比べて、より注意を払うかどうかという問いに対する結果です。
リスナーの約3分の1が、他の媒体と比べてポッドキャスト広告にもっと注意を払うと回答、一方ポッドキャスト広告に相対的にあまり注意を払わないと回答しているのは約4分の1だけとなっています。また、毎日聴いているリスナーの45%は、ポッドキャスト広告にもっと注意を払うと答え、逆にあまり注意を払わないと答えたのは23%に過ぎませんでした。
■ポッドキャストの番組内容やホストは、広告主に対するイメージに影響を与えるか?
リスナーの約33%は、好きなポッドキャスト番組で広告されたブランドを好きになると回答しています。そして毎日ポッドキャストを聴いているリスナーの場合、約45%に上昇しています。
今回も米国のデータではあるものの、日本でもこういう傾向があると想定した上で、デジタルオーディオ広告(デジタル音声広告)を出稿していきたいですね。
ではまた!