Voicesが米国の18歳以上のポッドキャストリスナー1,183人にアンケートした調査レポート「Power of Podcasts」を発表しました。今日はこのレポートの一部を紹介したいと思います。
■調査まとめ
今回調査でアメリカ人の73%、およそ8,200万人以上が過去12か月以内にポッドキャストを聞いており、以下3つの傾向が明らかになったそうです。
- 1. ポッドキャストはメディアとエンターテイメントの主流になっている。
2. ポッドキャストはオンラインコミュニティの推進力になっている。
3. ポッドキャストは高いエンゲージメント力により、ブランド認知度を構築するための完璧なプラットフォームに。
■年齢・性別によるポッドキャストのリスニング傾向
性別や年齢によって興味のあるコンテンツが異なることが明らかとなりました。
- 1. 男性は女性よりも圧倒的にスポーツジャンルを楽しんでおり、このジャンルのファンの72%は男性。
2. 女性はトゥルークライムジャンルを楽しむ可能性が高く、このジャンルのファンの66%が女性。
3. 60歳以上の人は、最新ニュースを入手する手段としてポッドキャストを使用する可能性が高く、この層のリスナーの44%にとって最も人気のあるジャンルはニュースと政治。
■ポッドキャストのリスニング習慣
米国ポッドキャストリスナーの48%は、週に1~3時間をポッドキャストに費やしていることがわかりました。半数強の52%は週に少なくとも4時間聴いています。さらに週10時間以上ポッドキャストを聴いている人も15%います。これは1ヶ月で40時間以上の計算になります。びっくりですね。
さらに51%は、毎月1~3つの異なるポッドキャスト番組をローテーションで聴いています。また30%は4~6つの番組、19%は7つ以上の番組を聴いているとのこと。
■ポッドキャストを聞く理由
ポッドキャストを聞く理由のトップは62%で娯楽のためでした。次いで54%が興味のある分野の最新情報を入手するため、次いで48%がながら聴きで時間を潰すためと回答したそうです。
実際に人気のポッドキャストのジャンルとも傾向はあっており、ジャンル別人気では、コメディ42%、トゥルークライム34%、芸術とエンタメ34%、ライフスタイル31%、健康31%と続きます。
また、どのシチュエーションで聴くかについても、家事中55%、通勤中50%、くつろいでいるとき36%となっています。
■ポッドキャスト番組はどうやって知る?
ポッドキャストリスナーは、ポッドキャスト番組をどうやって知って聴くようになるのかについての回答結果です。これは興味深い質問ですね。
結果、48%は友人・家族・同僚からの口コミによる推薦を通じて新しいポッドキャストを知るそうです。次いで44%がポッドキャストのブラウジング、32%がオンライン検索、30%がソーシャルメディア経由、29%が他のポッドキャスト番組を聴いて知ったとなっています。
■リスナーが好むポッドキャスト広告は?
ポッドキャストに挿入される音声広告についてのリスナーのフィードバックです。
ホストリード広告が良いとしたのは35%、広告主が制作した広告が良いとしたのは21%。今回の調査では思ったよりもホストリードが強い感じではない印象です。またそもそも広告を好まないと回答したのは44%となっています。
■どんな番組スタイルが好き?
ポッドキャスト番組は、会話またはインタビュー形式が最も人気で、77%のリスナーは2人以上の参加者がいるポッドキャストを好むそうです。1人のホストによる番組を好む人は23%と少数派でした。
■音声のみのポッドキャストか、ビデオポッドキャストか?
リスナーの58%は音声のみのポッドキャスト形式を好むそうです。
これからポッドキャストを始め、ビデオポッドキャストも視野に入れている場合、それ自体は素晴らしいことですが、まず最初にオーディオのコンテンツと品質に焦点を当てるべきと指摘されていました。
国内のポッドキャスターにも少しは参考になる部分もあるかなと思って紹介させていただきました。
ではまた!