Stripped Mediaが2024年に向けてポッドキャストトレンドレポートを発表しました。今日はこのレポートの中から一部を紹介したいと思います。
Stripped Media / 2024 – PODCASTING TRENDS REPORT
この調査は123人のポッドキャスターにアンケート調査を行った結果です。
■ポッドキャストの視聴パターン
57%が毎日ポッドキャストを視聴、さらに30%が週に数回視聴しているという結果に。想像以上に聴かれている印象ですね。
■ポッドキャストジャンルの嗜好
ジャンル別では「エンターテインメントとポップカルチャー」がおよそ60%で圧倒的な人気となっています。次いで「ニュースと政治」(37%)、「テクノロジー」(29%)、「トゥルークライム」(24%)と続きました。
■ポッドキャスト発見の傾向
新しいポッドキャストを探す方法は、「友人や家族」(69%)がトップでした。ついでソーシャルメディア経由、他のポッドキャスト経由と続きました。様々な統計でも同様の傾向が見られます。
■ビデオポッドキャストの影響
ポッドキャストにおけるビデオについて、重要と回答したのは39%、重要でないと回答したのは33%、中立が28%とかなり意見が分かれる結果となりました。動画の種類にもよるかと思うので一概にビデオがあることがどう評価されるのかを尋ねても意味があるかはわからないところもあります。配信側としては手間をどこまでかけるのかという問題もあります。
■ブランド露出のための最適なポッドキャストプラットフォーム
広告主にとっては、Spotify、Apple Podcasts、YouTubeの順で評価されている結果となりました。
■ポッドキャスト番組で重要なこと
ポッドキャスト番組で重要な要素について質問した結果、「オーディオ品質」は重要と回答した人が83%と多く、「アクセシビリティー」についてはそれほど重要視されておらず、「多様なコンテンツとクリエイター」は重要と回答した人は50%となりました。
■ポッドキャストの将来トレンドとイノベーション
ポッドキャストの成長戦略として、「他のポッドキャスト番組とのクロスプロモーション」(78%)がトップでした。次いで、「ソーシャルメディアでのプロモーション」(50%)、インフルエンサーとのコラボレーション(28%)、SEO対策(22%)、ポッドキャスト広告(18%)と続きました。
■ポッドキャスト制作におけるAI・機械学習の活用
ポッドキャスト制作時のAI活用については、トップは、「ネガティブなインパクトがある」(41%)、「ポジティブなインパクトがある」(21%)となり、意見が割れた結果となっています。
ネガティブな反応が多いのはちょっと意外な結果ではありますが、音声クローン技術によって人材の仕事が失われる可能性や、自動化の推進によって制作ニーズが減少する可能性などが想定されています。
ではまた!