先日お伝えしたSpotifyの車載デバイス「Car Thing」のサービス終了について、ユーザーからの批判が殺到し、当初予定していなかった返金も対応せざるをえなくなったとのこと。今日はこのニュースを紹介します。
Spotify / Car Thing discontinued
TechCrunch / Spotify offers Car Thing refunds as it faces lawsuit over bricking the streaming device
Car Thingのサービス終了の発表後、Spotifyに対して苦情を申し立てるユーザーが多数発生しています。サービスの継続または返金を望むというものです。カスタマーサポートに苦情を伝えた結果、損失補填としてプレミアムサブスクリプションを数か月分提供されたユーザーもいれば、何も対応してもらえなかったユーザーもでてくるなど対応の差も炎上の要因になっています。
また、Spotifyが最近有料化した歌詞へのアクセスなど、音楽サービスの核となる機能にさらに料金を払うよう求められていることにユーザーが憤慨しているタイミングでのサービス終了の発表でもあったため、一部のユーザーはこれを理由にSpotifyを使うのをやめるという声も聞かれます。
さらに、Car Thingサービス終了は集団訴訟にも発展しています。消費者にすぐに廃番になる製品を販売して返金に応じず消費者を欺いたとして、米国ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に提訴されています。まだこの訴訟は始まったばかりで裁判の結論は不明です。
これらの動きを受けてSpotifyは、サービス終了告知ページに「返金をリクエストするにはどうすればよいですか?」という項目を追加し、「払い戻しをご希望の方は、購入証明書をご持参の上、カスタマーサポートまでご連絡ください。」と記載しています。
集団訴訟の結果など、また動きがあればお伝えします。
ではまた。