米ポッドキャスト、テレビ利用が5年で1200%増|主要デバイスに急浮上

Edison Podcast Metrics(Edison Research at SSRS)の最新データによると、米国の週間ポッドキャスト利用者のうち13%がテレビを主要な聴取デバイスに挙げました。2021年の1%から5年で1200%増という伸びを記録し、テレビがポッドキャスト視聴の新たな受け皿として急速に台頭しています。スマートフォン優位の構図に変化の兆しが見えてきました。

四半期データが示す「聴取デバイス」の最新動向

Edison Research at SSRSが提供する「Edison Podcast Metrics」は、米国の週間ポッドキャスト利用者(13歳以上)が、どのプラットフォーム、制作者、デバイスを通じてポッドキャストに触れているかを示す最新データを、四半期ごとに公開しています。その調査項目の一つが「主要なポッドキャスト聴取デバイス」です。

このカテゴリーではスマートフォンが圧倒的な首位を占めており、その存在感の大きさはあらためて強調しておく必要があります。しかし、話はそこで終わりません。今回のデータでは、着実に利用を伸ばしているもう一つのデバイスの存在が浮き彫りになりました。それがテレビです。

週間利用者の13%がテレビを主要デバイスに

米国ではほぼすべての世帯にテレビがあり、多くの家庭では複数台を保有しています。これまでテレビは、番組や映画、ライブイベントなど、幅広く拡大し続けるコンテンツを視聴するための機器として使われてきました。

そして2026年時点では、テレビがポッドキャストを「聴く」「観る」ための場としても人気を集めるようになっています。実際に、米国の週間ポッドキャスト利用者のうち13%が、テレビを主要な聴取デバイスとして挙げています。スマートフォンが依然として大きくリードしているものの、テレビは第2位につけるパソコン/ラップトップと、ほぼ肩を並べる水準にまで達しました。ポッドキャスト視聴の入り口として、テレビが確かな地位を築きつつあることがうかがえます。

5年で1200%増という驚異的な伸び

テレビでのポッドキャスト利用は、時間の経過とともに人気を伸ばしてきました。このデータ上でテレビが初めて登場したのは2021年で、当時の割合はわずか1%でした。それが5年間で、テレビを主要な聴取デバイスに挙げる週間利用者の割合は、1200%という驚異的な増加を記録しています。

短期間でこれほど大きな伸びを示したデバイスは他に見当たらず、ポッドキャストを取り巻く視聴環境が急速に変化していることを物語る数字だと言えます。

YouTube利用者ほどテレビを選ぶ傾向

今回のデータでは、テレビでのポッドキャスト消費とYouTube利用との間に、興味深い関係も示されました。ポッドキャストを最も頻繁にYouTubeで視聴すると回答した人ほど、主要デバイスとしてテレビを選ぶ傾向が明らかに強く出ています。

動画としてのポッドキャストが広がるなかで、大画面で視聴できるテレビが、そうした利用者にとって自然な受け皿となっている様子が読み取れます。「聴く」だけでなく「観る」メディアとしてのポッドキャストの一面が、テレビの伸びを後押ししていると考えられます。

視聴デバイスの変化を捉える意義

Edison Podcast Metricsは、米国の週間オーディエンスにおける最大かつ重要なポッドキャスト消費のトレンドを捉えるだけでなく、過去から将来にわたる変化のきざしも明らかにしています。テレビという身近な機器が、ポッドキャストの新たな入り口として存在感を増している今回の結果は、番組の配信者や広告主にとっても見逃せない変化と言えるでしょう。視聴デバイスの多様化が進むなか、どのデバイスで、どのように届けるかという視点が、今後ますます重要になっていきそうです。

参照元:https://ssrs.com/insights/tv-and-the-podcast-star/