イギリスのロンドンに本拠地を置く世界最大の広告代理店グループWPPとSpotifyが新たにグローバルな戦略的パートナーシップを提携したことを発表しました。今日はこのニュースを紹介します。
WPP / WPP & Spotify announce first-of-its-kind global partnership
この提携により、SpotifyはWPPの製品とソリューションに直接統合される最初のデジタルオーディオプラットフォームとなり、Choreographのインサイト・プラットフォームとも連携されるようになります。WPPは、Spotifyのファーストパーティーデータのインサイトの統合開発を検討し、クライアントがリスナーの聴取パターンを理解し、よりクリエイティブで効果的なデジタルオーディオ広告の戦略立案に役立てることを目指すとのこと。
また、両社で協力しデジタルオーディオ広告のクリエイティブとSpotifyの広告製品に焦点を当てた、トレーニング・プログラムを社員とクライアントに提供することも発表されました。
まずこの提携の最初の成果として、Spotifyによるデジタル音声調査レポート「Sonic Science」のWPPクライアント専用版が作成されたとのこと。SpotifyがWPPのクライアントに対してSonic Science Vol1.同様の調査を行い、デジタルオーディオ広告がどのようにエンゲージメント、感情の強さ、記憶などを引き起こすかを調査したものです。
今回の提携に際して、WPPの最高技術責任者であるステファン・プレトリウス氏は「急速に進化するメディアとエンターテインメントの状況において、オーディオストリーミングは日常生活に欠かせないものとなっています。WPPでは、マーケティングの重要な要素としてオーディオの力を認識しています。」とコメントしています。
またSpotifyの広告セールス部門グローバル責任者のブライアン・バーナー氏は 「我々は、代理店のプランナーやバイヤーがデジタルオーディオ広告のプランニングを行う際に、より多くの情報に基づいた意思決定を行えるようにするため、長年WPPと提携してきました。今回の新しいグローバルパートナーシップにより、WPPのクライアントに向けた戦略とプランニングをより最新のものにできるよう支援します。私たちがオーディオと広告業界全体のイノベーションを推進し続ける中で、WPPのようなパートナーはその成果を提供するために不可欠です。」とコメントしています。
なお、今回の発表では、日本国内での影響や活用については触れられておらず、わからないことも多いです。
ではまた。