Podcast Marketing Academyが2023年の「ポッドキャストマーケティングトレンド」を発表しました。今日はこのレポートの一部を紹介したいと思います。
Podcast Marketing Academy / Podcast Marketing Trends 2023
この調査は2023年の第1四半期に、全世界6大陸・複数言語に渡る521人のポッドキャスター(エピソード数31,000以上、ダウンロード数3億以上)と業界の専門家を対象に、ポッドキャスト成長の要因を調べるため、エピソードデータ、マーケティング活動などを調査した結果です。
■1エピソードあたりのダウンロード数
1エピソードが160,000ダウンロードされるものを頂点に、1,000ダウンロード以下のものが多いロングテールの構成となっています。
■ポッドキャスト業界における役割
トップはポッドキャスター(82.5%)、次いでポッドキャスト制作会社(5.8%)、フリーランスのポッドキャスト専門家(5.0%)と続きました。ポッドキャスター中心の業界なのは言うまでもありませんね。
■ポッドキャスト番組の目的
「リスナーを集める」「セルフブランディング」が27%でトップ。次いで「趣味や楽しみとして」が16%、「顧客獲得のため」が13%と続きました。ビジネス面でみると、ダイレクトに収益を目指すよりも、自身のビジネスにつなげることを目的としている人が多い傾向が見られます。
■ポッドキャスト番組のビジネスモデル
収益を目的とする場合のビジネスモデルとして、トップは「コンサルティング」の25%、次いで「フリーランス」の20%、「ポッドキャスト広告」の13%と続きました。
■月間エピソードダウンロード数
月間ダウンロード数は平均1,425回、1エピソード平均のダウンロード数は421回とのこと。
また月間公開エピソード数は増加傾向にあります。
■エピソードのダウンロード数の年間成長率分布
1エピソードのダウンロード数を縦軸に、年間成長率を横軸においた分布図をみると、年間成長率の中央値は21%、回答者の半数近くが中央値を上回り、回答者の5人に1人が1年間でダウンロード数を倍増させている結果となっています。
■ポッドキャスト番組のジャンル
ジャンル別でみると「ビジネス」が24%でトップ。次いで「社会と文化」「教育」が11%、「ヘルスケアとフィットネス」が10%と続きました。1エピソードのダウンロード数による変化はジャンルによっては変化が見られます。
■ポッドキャスト番組の形式
番組形式は「インタビュー」が38%でトップ。1エピソードのダウンロード数による変化は形式による大きな変化はないようです。
■ポッドキャストの更新頻度
更新頻度の中央値は7日間となっています。1エピソードのダウンロード数が大きい番組ほど更新頻度が高い傾向がみられます。
■1エピソードの長さ
1エピソードの長さの中央値は37分でした。1エピソードのダウンロード数が大きい番組ほど時間が長くなる傾向が見られます。
■公開済みエピソード数
公開済みのエピソード数の中央値は66本。1エピソードのダウンロード数が大きい番組ほどエピソード数が大きい傾向が顕著に見られます。
■ポッドキャスト番組の月間予算
予算が多ければ番組が成長する傾向がみられます。ただし予算だけが成長をひきおこすわけではないとも指摘しています。
ではまた!