PodPod.comにて、ポッドキャストの専門家たちがテーブルを囲んで話し合い「2023年にポッドキャストがどのように進化するか」について7つのテーマを議論した記事が掲載されました。今回はこの7つのテーマをみていきましょう。
PodPod.com / Seven ways podcasts will evolve in 2023
1. ニュースや時事問題のポッドキャストの成長
ニュースや時事問題のポッドキャストが最近増加傾向にあり、1日10分の短い番組も、調査報道のように深く掘り下げた長い番組も人気で、リスナーの時事問題コンテンツに対する欲求が依然として高いことが浮き彫りになっているそうです。2. 人間によるストーリーテリングが最良のアプローチ
ブランドが伝えたいメッセージとリスナーが求めるコンテンツの中間点を見つけることがブランデッドポッドキャスト制作において重要とのこと。そしてアプローチは人間味のあるストーリーテリングが最良で、ブランドのトーンとコンテンツをポッドキャストに適応させることが必要だそうです。3. 大ヒットするかは必ずしも予測できるわけではない
英国の主要なポッドキャストの多くは、有名人によって立ち上げられたものではなく、良いアイデアを持っていれば誰でも成功する可能性があることがわかったそうです。常に存在感を示し続けることで、何かの代名詞となり、それが大きな力となるとのこと。4. プロモーションにおけるソーシャルの重要性が高まっている
ソーシャルメディアでプロモーションするため、ポッドキャストのハイライト部分を活用し、InstagramのリールやTikTokの30秒のスニペットに使うことが有効とのこと。TikTokが新しいリスナーを最も増やすチャネルになった事例もあるそうです。5. フォーマットは広がり、進化している
ポッドキャストの番組フォーマットがますます多様性に富んできているそうです。番組の時間は10分から3時間まであり、その中で、ブランドコンテンツ、ダイナミックな音声広告挿入、投げ銭モデルなど、さまざまなマネタイズ方法も登場しています。今後さらに多くのことが進化・変化していくと予想されるとのこと。6. 成功の意味が変化している
ポッドキャスト広告領域において、多くの中小企業が大手企業に比べて広告予算不足のため、今後よりニッチなポッドキャストが収益化するチャンスが増えると予想されています。視聴者の数よりも深いエンゲージメントが重要であり、成功のパラメータが変化していくからとのこと。これは中小の広告主、ニッチなポッドキャストにとって歓迎すべき流れです。7. 投げ銭モデルが勢いを増している
有料のポッドキャストにチャンスがあるとのこと。広告なしのコンテンツやボーナスコンテンツを提供するサブスクリプションや、リスナーが自発的にポッドキャスターに支払う機会を提供する投げ銭モデルなどです。リスナーはポッドキャスト制作にかかる時間や労力を理解しており、サポートしたいと思うのだそうです。
以上、2023年の海外ポッドキャストの重要テーマ7点の紹介でした。日本でも参考になることは少しはあるのかなと思います。引き続き、国内ポッドキャスト市場を盛り上げられるよう、僕たちも微力ながら頑張ってまいります。
ではまた!