Spotifyが買収したクラウドベースのオーディオ録音・編集サービス「Soundtrap」、元オーナーがSpotifyから買い戻しへ独立へ

Spotifyが2017年11月に買収した作曲・音楽共有サービスの「Soundtrap」についての新しい動きです。今回Soundtrapの創業者がSpotifyから株式を買い取り、再び独立するとのこと。

Soundtrap – Make music online

Soundtrapはユーザーが作った曲やポッドキャストを録音し、クラウド上で公開共有できるサービス。作曲時は、プロによる3,000点以上のループやサウンドエフェクトを利用でき、クラウド上で複数のユーザーがコラボレーションして作曲もできます。また通常の音楽制作アプリと異なり、OSやデバイスを問わないクロスプラットフォームでレコーディングできるのも特徴となっています。競合サービスとしては、AppleのGrageBandや、BandLab TechnologiesのBandLabなどが挙げられます。

今回SpotifyがSoundtrapを買収してから5年経ち、SpotifyはSoundtrapを元創業者2名に売却し、再び独立した事業として立ち上げるという話になったそうです。

創業者は「過去5年間、Spotifyの専門知識と世界的な展開から大きな恩恵を受け、サービスを迅速に拡大し、新製品を発売することができました。私たちが今日進んでいる軌道に乗せてくれたSpotifyに感謝しており、将来にとても興奮しています。」とコメントしています。

またSpotifyの音楽製品グローバル責任者であるチャーリー・ヘルマン副社長も「私たちが一緒に達成したことを誇りに思っており、今後数年間でSoundtrapが次の段階に成長するのを見るのを楽しみにしている」とコメントしています。

Spotifyが買収したスタートアップをスピンアウトするのは、音楽クリエイター向けマーケットプレイスのSoundBetterについで2社目となっています。

なお今回の株式の買い取りについての金額については公表されていません。

今回の動きはSpotifyにとって、音楽制作ソフトウェアがもはや戦略的に優先順位の高いサービスではないことを示唆しているといえそうです。

ではまた!