ParcastをSpotifyに売却したマックス・カトラーが、ポッドキャストの成功要因を語る

Foundrにて、マックス・カトラー氏のインタビュー記事が掲載されました。マックス・カトラー氏は、2016年創業のポッドキャストスタジオ「Parcast」の創業者です。

2019年3月にSpotifyに5,000万ユーロ(約62億円)で買収された後、Spotifyのトーククリエイターコンテンツおよびパートナーシップ担当副社長を努め、2023年にSpotifyを退社しました。

そんなポッドキャストのプロ中のプロと言えるマックス・カトラー氏が「ポッドキャスティングの成功要因」について語ったインタビューの中から要点をいくつか紹介したいと思います。

Foundr / Former Spotify Executive Max Cutler on What’s Next in Podcasting

まず、マックス・カトラー氏はSpotifyでのトークポッドキャストの戦略を振り返っています。

「ここ3、4年にポッドキャストで犯した最大の間違いは、Spotify幹部たちがハリウッドなどの既存のタレントや他のメディアの既存のタレントを追いかけて、ポッドキャストで売り込んだことだと思う。」

これは以前The Vergeの報道で伝えた内容と被る部分がありますね。

彼はこれを踏まえて2023年にポッドキャストを始めたい人にアドバイスするとしたら「面白いことよりも機知に富んだ番組を作ることに重点を置くべき」と語っています。

そして「ポッドキャストを成功させるものは何ですか?」という問いかけについて以下のように答えています。

信頼性:
あなたは自分自身に忠実で、正直に話しましょう。これが最も重要なポイントです。
賢明なリスナーは、あなたが製品を宣伝しているだけかどうかわかります。
本当のあなたなのかどうか、相手には伝わります。

親密さ:
リスナーを親友のように感じさせましょう。
コンテンツをリードし、雰囲気を醸成し、自分が誰であるかを明らかにし、自分のアイデンティティを世に示し、リスナーとつながり、コミュニティ構築につなげていきましょう。

相性:
放送外でもつながりがある、信頼関係が確立されている共同司会者またはプロデューサーを見つけましょう。

プレミアム:
伝えるためには、ストーリー重視のコンテンツが必要です。
リスナーを冒険やストーリーに連れて行きましょう。

360°アプローチ:
ブランドのプラットフォーム全体でポッドキャスト・コンテンツをマーケティングしましょう。

実用性:
おそらく毎日、または週に2回、誰かの1日の紛れもない一部となりましょう。
ユーティリティとして価値あるコンテンツを制作する必要があります。

中途半端にしない:
ポッドキャストをお持ちなら、それをあなたのビジネスに定着させましょう。

結構身につまされる話もあるなと思いました。リスナーから信頼され、親密な関係を築けるよう、僕らもポッドキャスト番組、がんばっていこうと改めて思いました。

ではまた!