iHeart Mediaが所有する音声領域のアドテク企業Triton DigitalがAmazon Echoでのインタラクティブなオーディオ広告について、Amazon Publisher Services(ASP)との連携を発表しました。今日はこのニュースを紹介します。
Triton Digital PublishersとAmazon Publisher Servicesが連携されることで、Alexa搭載のスマートスピーカーに今聴いた音声広告の詳細情報を尋ねたり、商品をショッピングカートに追加したりすることができるようになるというもの。これを「インタラクティブオーディオ広告」と呼び、いままでの聴くだけの音声広告とはかなり違う広告サービスとなっています。インタラクティブオーディオ広告として可能なことは、リスナーにメール送信・プッシュ通知、リマインダーの設定、商品をAmazonへのカート追加などを促すことなどがあげられています。
Triton Digitalの社長兼CEOのジョン・ロッソ氏コメント
「Amazonは、オーディオ業界に変革をもたらした新しい広告フォーマットと配送手段を導入し、広告業界に長期にわたる影響を与えてきました。Amazon Publisher ServicesがTriton Digital テクノロジーを利用して、共有パブリッシャーにインタラクティブなオーディオ広告を提供できることを嬉しく思います。また、リスナー体験の向上に自信を持っています。」
Amazon Adsのサードパーティーサプライ担当副社長のスティーブ・ラブッチン氏コメント
「Triton DigitalとAmazon Publisher Servicesは、Amazon DSPを使用して広告主が質の高いコンテンツをより簡単に利用できるようにすることを目指しています。私たちは、視聴者がインタラクティブ オーディオ広告にどのように関与しているかについてさらに学ぶことを楽しみにしています。これにより、リスナーはストリームから気を散らすことなく広告に反応できるようになります。」
Amazon Adsの調査によれば、広告に音声コマンドがある場合、リスナーが広告に応答する可能性が75%高くなり、インタラクティブオーディオ広告は標準のオーディオ広告と比較して検討率が1.3倍、購入意向が2.3倍となったそうです。
日本ではあまりスマートスピーカーの普及や活用度が上がっていませんが、米国ではこの広告はインパクトもあり話題になりそうですね。
ではまた。