今回は、AIがポッドキャスト界へ与える脅威についてのニュースを紹介します。
Listenotes / Notebook LM: A threat to the Podcasting World
The Spectator World / Will AI make the podcast bro irrelevant?
AIで２人の会話風のポッドキャストを簡単に作成できる「Notebook LM」の登場で業界が脅かされていると報じられています。AI生成番組の多くは、スパマー、詐欺師などが作成しており、リスナーと本物のポッドキャスターの両方に害を及ぼしているということです。
「Notebook LM」は、Google の小さなチームによって開発された新しいツールです。これは非常に「Google らしくない」製品とみなされています。数十億ドルの収益が見込める大衆受けを狙うのではなく、Notebook LM はニッチなユーザー層を対象としています。また、リリース前に製品を完成させるという Google の典型的なアプローチから脱却し、より迅速で実験的なリリースを選択しています。
Notebook LM を使用すると、ユーザーはドキュメントや Web リンクをアップロードしてポッドキャストに変換し、2 人の AI 生成ホストがそのコンテンツについて話し合うことができます。Notebook LM によって、スパマーが偽のポッドキャストを作成しやすくなり、本物の人間のリスナー向けではない低品質の自動コンテンツでポッドキャストの分野が乱雑になっています。
Notebook LM のチームは、AI が生成した音声を検出するツールを開発中であると主張していますが、現時点では、製品マネージャーと 1 週間以上メールのやり取りをした後でも、一般には公開されていません。このような、AIによる低品質の自動コンテンツが乱立することで、リスナー、ポッドキャスト制作者。ホスティングプラットフォームなどに悪影響を与えます。
【リスナー】
高品質で本物のポッドキャストを見つけることが困難になりポッドキャスト プラットフォームに対する信頼を損なう。
【ポッドキャスト制作者】
本物のポッドキャスターの生活を困難にしてしまう。広告は収入を生み出す主な手段だが、AI 生成のポッドキャストはこのモデルを弱体化させる。
【ホスティングプラットフォーム】
偽のポッドキャストをホスティングすると、貴重なストレージ リソースとコンピューティング リソースが消費される。大手ポッドキャスト検索エンジンおよびポッドキャスト APIであるListen Notesは、偽のポッドキャストを特定して削除するためのシンプルなツールを作成するなど対策を始めています。
AI vs. 検出ツールの戦いに注目です。今日の紹介は以上です。
それではまた。
