Google「NotebookLM」、音声概要機能日本語を含む50以上の言語に対応

4月30日、GoogleはAIを活用した知識整理ツール「NotebookLM」に搭載された「音声概要」機能が、日本語を含む50以上の言語に対応したと発表した。NotebookLMは、2024年より200以上の国と地域で提供されているが、今回の多言語対応によって、より多くのユーザーが音声による情報取得を可能にする。

Google Japan Blog / NotebookLM の音声概要が日本語を含む 50 以上の言語で利用可能に

音声概要機能は、ユーザーがアップロードしたドキュメントや資料をもとに、会話形式の音声コンテンツを自動生成するもので、まるでポッドキャストのような体験が得られる。これまで英語版のみの提供だったが、Googleの先進的なマルチモーダルAI「Gemini 2.5 Pro」の音声処理能力により、多言語での展開が実現した。

アップデート後は、ユーザーのGoogleアカウントの言語設定に応じて自動で音声概要が生成されるほか、「出力言語」の設定機能も追加され、音声やチャットの応答言語を自由に切り替えることが可能となった。これにより、学習や国際的な情報共有がより柔軟に行えるようになる。

具体的な利用例として、教育現場での活用が想定されている。例えば、アマゾンの熱帯雨林について教える授業では、ポルトガル語のドキュメンタリー、スペイン語の論文、英語のレポートといった複数の言語による資料をNotebookLMにアップロードし、生徒がそれぞれの母語で音声概要を聞くことができる。

Googleは「音声概要の多言語対応によって、言語の壁を越えて誰もが必要な情報にアクセスし、新たなインサイトを得られるようになることを期待している」としており、公式サイト(notebook.google)での利用を呼びかけている。