Appleは2026年6月9日(現地時間)、今秋に予定する2027年向けソフトウェアアップデートで、各サービスに新機能を導入すると発表しました。ポッドキャスト分野では、これまでiOS・iPadOS・visionOSで提供されてきた動画ポッドキャスト体験が、新たにmacOSとtvOSにも拡大します。Macではピクチャ・イン・ピクチャに対応し、TVではアプリ全体が刷新されます。さらに番組内エピソード検索機能も加わり、視聴環境が大きく広がる内容となっています。
動画ポッドキャストがMacに対応、ながら視聴も可能に
今秋、MacユーザーはApple Podcastsの新しい強化体験で、動画ポッドキャストを視聴できるようになります。ピクチャ・イン・ピクチャ(Picture in Picture)に対応するため、ほかの作業をしながらエピソードを再生する「ながら視聴」が可能になります。
この強化により、音声と動画の両方のコンテンツを含むフルのポッドキャスト体験がMacにもたらされます。文字起こし(トランスクリプト)、タイムリンク、チャプターといった機能も、すべて1か所にまとめて利用できる点が特徴です。
tvOSのApple Podcastsを全面刷新
tvOS向けのApple Podcastsも、デザインが全面的に刷新されます。動画ポッドキャストの再生に対応するほか、閲覧をより簡単にする新しいサイドバーナビゲーションが導入されます。
あわせて、ポッドキャスト制作者のエピソードアートワークおよび番組アートワークの表示にも対応します。これにより、大画面で動画コンテンツを見つけて楽しむことがより手軽になります。
iOS・iPadOS・visionOSに続き対応プラットフォームが拡大
今回のアップデートにより、Apple Podcastsの動画体験は、既存のiOS・iPadOS・visionOSに加えて、tvOSとmacOSへと広がります。複数のデバイスをまたいで、音声と動画のポッドキャストを楽しめる環境が整います。
Appleのサービス担当上級副社長であるエディ・キュー(Eddy Cue)氏は、今回の発表に関するコメントの中で、MacおよびtvOSにおけるApple Podcastsの動画ポッドキャスト機能の継続的な拡大に言及しています。同氏は、これらのアップデートが人々の生活に本当の意味で違いをもたらす体験の創出に向けた取り組みを反映していると述べています。
番組内でエピソードを直接検索できる新機能
新たに「番組内検索(search within show)」機能が追加されます。これは、iPhone・iPad・Mac・Apple Vision Pro、そしてWeb版のpodcasts.apple.comで利用できる機能です。
ユーザーは番組の「すべてのエピソードを表示(See All Episodes)」画面から、その番組内を直接検索することで、目的のエピソードをより速く見つけられるようになります。エピソード数の多い番組でも、聴きたい回に素早くたどり着ける点が利便性の向上につながります。
提供時期と対応環境
これらの新機能は、開発者向けにはApple Developer Programを通じて発表当日からテストが可能となっており、公開ベータは翌月にApple Beta Software Programを通じて提供される予定です。正式な新ソフトウェア機能は、今秋に無料のソフトウェアアップデートとして提供される予定です。
なお、動画ポッドキャスト関連機能の提供状況は、国や地域、デバイスによって異なる場合があります。利用には、iOS 26.4、iPadOS 26.4、もしくはvisionOS 26.4以降を搭載した互換性のあるAppleデバイス、または最新版のWeb版Apple Podcastsが必要とされています。また機能は変更される可能性があり、一部の機能はすべての言語や地域で利用できるとは限らないとされています。
まとめ
今回の発表で、Apple Podcastsの動画体験はmacOSとtvOSへと対象を広げ、Macではながら視聴、TVでは刷新されたインターフェースが提供されます。さらに番組内検索によって目的のエピソードへのアクセスも向上します。音声に加えて動画でのポッドキャスト視聴環境が、より多くのデバイスで整っていく流れが示された内容と言えます。