アップルやテクノロジーを長年取り上げてきたポッドキャスト「Upgrade」のホスト、ジェイソン・スネル氏とマイク・ハーリー氏が、アップルの歴史を物語る新番組「Designed in California」の制作資金を募るため、Kickstarterでプロジェクトを開始しました。本記事では、企画の背景や支援者向けの特典、予定されている放送テーマなど、発表された内容を整理してご紹介します。

「Upgrade」のホスト2人が新たなポッドキャストを発表
今回プロジェクトを発表したのは、Relay上で配信されているポッドキャスト「Upgrade」のホストを務めるジェイソン・スネル氏とマイク・ハーリー氏です。両氏は10年以上にわたり、毎週アップルについて深く語り合ってきました。新番組「Designed in California」では、アップルにまつわる数々の物語を取り上げていく予定です。
きっかけはアップル50周年の特別エピソード
このプロジェクトのきっかけとなったのは、今年行われたアップル創立50周年の企画でした。スネル氏は当時の出来事について複数の資料を調べ上げ、「Upgrade」の90分におよぶ特別エピソードを執筆しました。このエピソードへの反響は非常に大きく、制作した本人たちも手応えを感じたことから、同じ路線でさらに多くの物語を届ける新番組を、1年分まとめて制作したいと考えるようになったといいます。
Kickstarterを利用する理由
同番組がKickstarterを活用するのは、台本のリサーチと執筆に多くの手間がかかるためです。スネル氏は、十分な聴取者が集まる保証のないまま大きな作業負担を抱えることにためらいがあったと説明しています。設定された目標金額は、1年間で30〜45分のエピソードを30本制作できる規模です。さらに最初のストレッチゴールとして、1年間で50本まで増やすことが掲げられていました。発表後の追記によると、このストレッチゴールはすでに達成され、50本の制作が決定。現在は、支援者向けにコンテンツを追加する新たなストレッチゴールへと進んでいます。
支援者向けの特典
Kickstarterの支援者は、番組の実現を後押しする存在と位置づけられています。なかでも「Founding Producer」以上の支援者には、番組開始から1年間、支援者限定のポッドキャストフィードへのアクセスが提供されます。具体的な内容は次のとおりです。
- 広告なしのエピソード
- 同じテーマのエピソードを支援者フィードで一度にまとめて配信(一般フィードでは毎週配信)
- Relayポッドキャストネットワークのメンバーシッププラン(Discordコミュニティと、メンバー限定ポッドキャストへのアクセスを含む)
- ストレッチゴール達成時に制作されるボーナスコンテンツ
予定されている放送テーマ
1年目を進めるのに十分なテーマがすでに用意されています。発表時点では変更の可能性があるとされていますが、現在挙げられているテーマには以下が含まれます。
- アップル初期の歩み(Apple IIの発売、ジョブズとウォズニアックの友情の綻び、初代CEOの混乱など)
- スティーブ・ジョブズが自ら創業した会社を追われた経緯と、NeXT創業を含む雌伏の時期
- 1990年代後半のMac OS危機、そしてNeXT買収・Mac OS X誕生・ジョブズの復帰につながる流れ
- アップルのテレビCMの歴史(成功例も失敗例も)
- iPodとiTunesの起源、そして音楽の聴き方を変えた経緯
- iPhoneの誕生につながった秘密のプロジェクト
- ジョブズの時代に根ざす、いわゆる「ティム・クック・ドクトリン」の背景
- アップルとマイクロソフトという、長く複雑な関係
6月にはプレビュー版を配信予定
6月には、「Designed in California」のプレビュー版エピソードを「Upgrade」の特別編としていくつか配信する予定です。これにより、新番組の雰囲気をより具体的に感じられるようになっています。番組の着想源の一つには、歴史と語りへの情熱が魅力的な体験を生むことを示した人気ポッドキャスト「The Rest Is History」が挙げられています。スネル氏は、アップル50周年について執筆する過程で、自身が同社の歴史のおよそ3分の2の期間をカバーしてきたことに気づいたと振り返っています。プロジェクトはKickstarterの「designed.fm」で公開されています。
参照元:
https://sixcolors.com/post/2026/06/designed-in-california-help-up-bring-apple-history-to-life/

