米Podchaserは、英語圏のポッドキャスト約4万番組・約294万エピソードを分析し、配信曜日や時間帯、頻度の傾向をまとめました。最も配信が多いのは火曜日で、最も少ないのは土曜日です。金曜日は19カテゴリー中18カテゴリーで最も空いている平日でした。
調査の概要
ポッドキャストのデータベースを運営するPodchaserは2026年10月23日、「ポッドキャストを配信するのに最適な曜日はいつか」をテーマにした2026年版の調査結果を公開しました。同社は2022年にも同様の調査を行っており、今回はその更新版です。サンプルではなく、全エピソードを数えて集計しています。
対象は、Podchaser上でアクティブな英語のポッドキャストのうち、Power Scoreが40以上の番組です。Power Scoreは、番組のリーチと影響力を0〜100で示すPodchaser独自の指標です。2026年10月22日時点でスコアが公開されていた対象番組は40,998番組で、そのうち70以上の2,382番組を「トップ番組」としています。
集計期間は2026年4月1日〜9月30日の183日間で、この間に配信された2,941,960エピソードを、米国東部時間に換算して分析しました。あわせて、無作為に選んだ3,000番組について個別にエピソードを追跡し、番組ごとの配信曜日・時間帯・頻度も調べています。
曜日別の配信数:最多は火曜日、最少は土曜日
エピソードの85%は月曜〜金曜に配信されており、土曜・日曜の合計は15%でした。曜日ごとの平均配信数は次のとおりです。
| 曜日 | 平均配信エピソード数 | 週全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 月曜日 | 19,121 | 17.0% |
| 火曜日 | 20,095 | 17.9% |
| 水曜日 | 19,637 | 17.5% |
| 木曜日 | 19,410 | 17.3% |
| 金曜日 | 17,213 | 15.3% |
| 土曜日 | 7,770 | 6.9% |
| 日曜日 | 9,151 | 8.1% |
エピソード数ではなく番組数で数えても傾向は同じで、平均的な火曜日には約10,443番組が配信したのに対し、土曜日は3,846番組でした。トップ番組も同様の傾向ですが、週末の配信割合は16.1%と、全体の15.1%よりやや高くなっています。
金曜日は「最も空いている平日」
金曜日の配信は週全体の15.3%で、19カテゴリー中18カテゴリーで最も配信が少ない平日でした。例外はテクノロジーで、月曜日のほうが少なくなっています。
番組ごとに最も多く配信している曜日を見ると、金曜日を主な配信日にしている番組は13%にとどまり、月曜・火曜・水曜はそれぞれ約19%でした。日曜日は9%、土曜日は4%です。
ただしPodchaserは、配信が少ない曜日は競合が少ないことを意味するものの、聴取が多いことを証明するものではないとしています。金曜日は「確実に有利な日」ではなく、「試す価値のある日」と位置づけています。
カテゴリー別の傾向
- 火曜日は19カテゴリー中10カテゴリーで最も配信が多い曜日でした。月曜日が最多なのは5カテゴリー(教育、歴史、レジャー、宗教・スピリチュアル、TV・映画)、水曜日が3カテゴリー(コメディ、音楽、テクノロジー)、木曜日は政府でした。
- フィクション、歴史、トゥルークライムは週末の配信が多く、週末の割合はそれぞれ25%、23%、21%でした。
- 政府、コメディ、スポーツ、ビジネスは週末の配信が約1割にとどまります。週末に配信すれば競合は少ないものの、リスナーも少ない可能性があるとしています。
- 宗教・スピリチュアルは日曜日の割合が12.3%で、土曜日の7.5%を上回っています。
配信時間帯:トップ番組の44%は深夜0時〜6時
番組が通常配信している時間帯(米国東部時間)は次のとおりです。トップ番組の44%が深夜0時〜6時に配信しており、朝の通勤時間帯にはすでに新しいエピソードが用意されている状態になっています。
| 通常の配信時間帯(米国東部時間) | トップ番組(Power Score 70以上) | Power Score 40〜69 |
|---|---|---|
| 0時〜6時 | 44% | 34% |
| 6時〜9時 | 14% | 18% |
| 9時〜12時 | 8% | 12% |
| 12時〜17時 | 16% | 19% |
| 17時〜24時 | 18% | 18% |
配信頻度:トップ番組の52%が週2回以上
| 配信頻度 | トップ番組(Power Score 70以上) | Power Score 40〜69 |
|---|---|---|
| 毎日(週5回以上) | 20% | 9% |
| 週2〜4回 | 32% | 14% |
| 週1回 | 37% | 40% |
| 隔週 | 6% | 20% |
| 月1回以下 | 5% | 17% |
週1回がどの層でも最も一般的な頻度です。典型的なトップ番組は週1.9本、それ以外の番組は週1.0本を配信しています。また、週1回配信の番組の59%は、80%以上の確率で同じ曜日に配信しており、多くの番組が配信曜日を固定しています。なお、大きな番組ほどチームも大きいため、配信頻度の高さは成功の原因というより結果である可能性もあると指摘しています。
2022年調査との違い
2022年の調査では木曜日と水曜日が最も配信が多く、土曜日が最も少ない結果でした。2026年版では火曜日がわずかに上回っています。ただし、今回は曜日ごとの平均値を用い、UTCではなく米国東部時間で集計し、対象番組の定義も変更しているため、両調査をトレンドとして比較すべきではないとしています。
ポッドキャスターへの示唆
- 配信曜日を決めて継続する
- 競合の少ない平日として金曜日を検討する
- 米国東部時間の深夜に予約配信し、朝の聴取時間帯に備える
- 週末に配信する前に、自分のカテゴリーの傾向を確認する
- 最終的には自分の番組のダウンロードデータで検証する
この調査は番組が「いつ配信しているか」を示すもので、リスナーが「いつ聴いているか」や、どの曜日がダウンロード数を増やすかを示すものではありません。Podchaserは、実際の聴取タイミングはホスティングサービスのダウンロードデータで確認するよう推奨しています。