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CoeFontが三菱ケミカルと共に実施した「ALS患者のAI音声利用に関する実証実験」の結果を発表

CoeFontと三菱ケミカルグループが共同で実証実験を行うと以前お伝えしましたが、本日その実証実験の結果が発表されました。今回はこのニュースを紹介します。

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ALS患者の日常生活において、AI音声技術がどのようにQOL向上に貢献できるのかを明らかにするという実証実験です。調査はまず700文のテキストを読み上げる音声を収録しAI音声を作成。これを日常会話として利用してもらい、ALS患者・患者のパートナー・友人グループに感想をヒアリング。

まず「CoeFontで作成した声の再現度について」のヒアリング結果は、おおむね本人の声であるという評価を獲得できたとのこと。課題として、文章の内容によっては違和感があり技術的に払拭する必要があるとの指摘を受けたそうです。

続いて「AI音声合成を作成したことによる未来への意欲の変化について」のヒアリング結果。AI音声を活用することで、未来への希望を生み出すことを実証できたとのこと。課題としてAI音声の発話モデルの技術精度の向上があげられたそうです。

最後に「CoeFontの技術を他の患者様に推奨したいか」のヒアリング結果。全員より勧めたいとの意向を獲得できたそうです。素晴らしいですね。今後の課題としては、より広く周知させていく方法の考案が必要とのこと。

実証実験全体の結果としては、AI音声技術はALS患者のQOL向上に貢献できるといえるものになっていると思います。現時点で技術的な課題はいくつかあるにせよ、これらは徐々に解決されていくことでしょう。ALS患者にはこのサービスを是非知って使ってもらいたいですね。
ではまた。

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