ポッドキャスト制作支援のThe Podcast Hostが「ポッドキャスターのAIツールの活用」について世界のポッドキャスター600人以上にアンケートした結果を発表しました。今回はこの調査結果を紹介します。
The Podcast Host / New Data Reveals How Podcasters Are Using AI
■ChatGPTのようなAIツールを使っていますか?
まず、過半数以上となる58%のポッドキャスターがAIツールを全く使用していないと回答しました。そして、AIを使っていない理由として特に目立ったのは「このテクノロジーについてまだ十分に知らない」または「どのようにポッドキャスティングのワークフローに取り入れたらいいのかわからない」という回答だったそうです。
ポッドキャスターは保守的な人が多いということなんでしょうか。ちょっと意外な印象を受けます。
■どのプロセスでAIツールを使っていますか?
AIツールを活用していると回答したポッドキャスターに対して、何に使っているのかを尋ねたところ、トップとなったのは「トピックのアイデア出し(49%)」、次いで「ポッドキャスト台本の下書き(43%)」、「リサーチ(42%)」となりました。これはイメージに近いでしょうか。
■ポッドキャスターがAIツールを活用する方法
The Podcast Hostがオススメするポッドキャスター向けAIツールも紹介されました。一部を要約して紹介しておきます。
1. トピックとゲストのアイデア出し
ポッドキャスターのジェネレーティブAI活用事例としてはもっとも人気のある使い方です。
プロンプトのイメージはこんな感じですね。
「〇〇に焦点を当てたポッドキャストのアイデアをいくつか提案してもらえますか? 」
「ポッドキャストで議論できる〇〇に関連したニュース記事は何ですか?」
「〇〇についてポッドキャストでインタビューできる興味深いゲストを提案してもらえる?」
「ゲストの〇〇さんに尋ねるべき質問のリストを考えるのを手伝ってくれませんか?」→オススメのAIツール:ChatGPT、Jasper、Showplanner
2. ポッドキャストの台本下書き作成
ジェネレーティブAIが生成したシナリオをそのまま読む人はいないと思いますが、インスピレーションやユニークな新しい視点を与えてくれることもあります。またゲストや共同ホストに向けて、クールで面白い質問をAIに考えさせることもできます。→オススメのAIツール:ChatGPT
3. リサーチ
エピソード公開前にトピックについて十分な調査が必要です。間違った情報を発信することはリスナーからの信頼を失う可能性が高いからです。
そうならないためにファクトチェックをジェネレーティブAIで対応するのも良い活用例です。ただし、最新のニュースが反映していないこと、必ずしも正しい答えが返ってくるとは限らないことを前提に、複数のツールでチェックする必要はあります。→オススメのAIツール:ChatGPT、Logically FactCheck
4. ショーノート作成
エピソードの要約文となるショーノートをAIに作ってもらうのは良い活用事例です。
もちろんそのまま使えるとは限らないので必ず人間がチェックして修正が必要あれば対応してから使うというスタンスが必要です。→オススメのAIツール:Whisper、ChatGPT、Descript、podcastmarketing.ai
ここで紹介されていないポッドキャスター向けのAI活用法として、Audiostart Newsでは、カバーアート生成、文字起こし、音声合成読み上げなどでもAIを活用しています。参考になればと思います。
ではまた!