カナダ放送協会(CBC)が、カナダ・ラジオテレビ通信委員会 (CRTC)によるポッドキャスト規制について、ポッドキャスト業界が受ける潜在的な影響についての討論記事を公開しました。今日はこのニュースを紹介します。
CBC Arts / How will the CRTC’s new podcast regulations impact the industry?
ポッドキャスト評論家のニコラス・クア、政策専門家ヴァス・ベドナー、ポッドキャスト番組ホストのマテア・ローチ、評論家のエラミン・アブデルマフムードが、カナダのオンラインストリーミング法について、カナダ国内外のポッドキャスト業界がどのように反応したかについて語ったものです。
エラミン・アブデルマフムード
CRTCがポッドキャストを規制しようとしていることで、SpotifyやAppleなどの企業がカナダから撤退する可能性があります。登録して基準を満たす必要があり、厳しすぎると考えカナダでの運営をやめるかもしれません。ヴァス・ベドナー
そうはならないと思います。SpotifyやAppleはすでにこの規制について立場を表明しており、カナダから撤退する可能性は低いと考えています。マテア・ローチ
この規制によってカナダのコンテンツがより多くの人に見られるようになる可能性もあります。これは良いことでもあります。しかし、他のデジタル規制によってMeta社がカナダ向けのニュースのアクセス制限を行った事例もあり、今回の規制によっても同様の影響を与える可能性があることは懸念点です。エラミン・アブデルマフムード
Spotifyは今年のはじめに、ポッドキャスト業界の経済的負担を理由に、ポッドキャストを今回の規制から除外するよう求めています。ヴァス・ベドナー
大企業が規制を脅して回避しようとするのは昔からあることです。大企業がそのような脅しをかけられるのは、彼らが大きな市場力を持っているからです。ニコラス・クア
今カナダのポッドキャスト業界はちょっと大変な年ですが、率直に言って他のメディアビジネスとそれほど変わりません。来年の第1四半期については楽観的な見方も聞かれているので、1年後には大きく変わっているかもしれません。
全体として今回討論を行ったメンバーたちは、CRTCの新しいポッドキャスト規制がカナダのポッドキャスト業界にどのような影響を与えるかはまだ不透明であると考えているようです。
ではまた!