カナダの規制当局、ポッドキャスト含むストリーミングサービスに国内収益の5%の支払いを義務付け

カナダの放送・通信事業者を規制する政府機関、カナダ・ラジオテレビ通信委員会 (CRTC)が、海外オンラインストリーミングサービス事業者に対し、国内の収益の5%をクリエイティブ税として地方放送局に支払うよう義務付けると発表しました。今日はこのニュースを紹介します。

CRTC / Broadcasting Regulatory Policy CRTC 2024-121
Michael Geist / CRTC Bill C-11 Ruling “Makes Web Giants Pay” But it is Canadian Consumers That Will Get the Bill
CBC News / Foreign streamers must pay into fund to boost Canadian content, CRTC says

関連記事
カナダの規制当局、ポッドキャストを政府に登録するよう義務化
カナダのポッドキャスト規制は、業界にどのような影響を及ぼすか?

カナダの放送局と提携していない海外のオンラインストリーミングサービス事業者に対して、カナダ国内の収益の5%を特定の基金に寄付することが義務付けられるというもの。この寄付は、カナダメディア基金に2%、ニュースに1.5%、先住民映画局に0.5%、多様性と包摂基金に0.5%、独立系制作基金に0.5%が割り当てられるそうです。

この動きを批判する声もみられます。このままでは海外オンラインストリーミングサービスが撤退する、または値上げなどでカナダ人にしわ寄せがくるだけだという意見などは説得力がありますね。

なおフランスは2021年に同様の規則を設定し、海外オンライストリーミングサービス事業者に収益の20〜25%をヨーロッパとフランスのコンテンツ制作に割り当てることを義務付けており、それに続く動きとなっています。

また続報あればお伝えします。
ではまた。