Spotifyが、有料会員向けにポッドキャストの広告をより簡単にスキップできる新機能のテストを始めました。当初は業界に衝撃が走ったものの、専門家らは「当面、大きな影響はないだろう」との見方を示しています。この機能は、Spotifyが自ら販売した広告には適用されません。
「Skip ahead」ボタンで広告区間を飛ばせる
The Hollywood Reporterによりますと、Spotifyはポッドキャストの広告を有料会員がより簡単にスキップできる新機能のテストを開始しました。この機能は先週から一部の有料会員向けにテストとして提供が始まったもので、アプリを開いている利用者が広告・プロモーション・イントロ・アウトロ・番組内に組み込まれたスポンサー枠などの区間に差しかかると、「skip ahead(先へ進む)」ボタンが表示される仕組みです。
Spotifyの有料会員(Premium)は、もともと音楽については広告なしで聴くことができます。今回の機能は、こうした有料会員の視聴体験に関わる変更となります。
Spotibyが販売した広告には適用されない
Semaforが最初に報じたところによりますと、この機能はSpotifyが独自に販売している広告には適用されません。つまり、スキップの対象となるかどうかは、その広告をSpotifyがSpotify自身で販売したものかどうかによって変わることになります。テスト段階でのこの突然の導入は、この機能がどこにどう適用されるのかを把握しようと、広告主とポッドキャスト制作者の間でこの1週間、電話でのやり取りが相次ぐ事態を招きました。
業界の受け止めは「懸念は行き過ぎ」
Spotifyによる新機能のテストは、当初こそポッドキャスト業界に衝撃を与えました。しかしThe Hollywood Reporterによれば、業界関係者は、少なくとも現時点においてはその懸念は行き過ぎだと指摘しています。騒動が落ち着いてみると、有力な声からは、今回の措置はすでに存在していたスキップの仕組みと大きく変わるものではないように見える、との見方が示されています。
Spotifyの見解
Spotifyの広報担当者は、次のように説明しています。同社では日常的にテストを実施しており、一部のテストは恒久的な機能になる一方、別のテストは将来の製品開発に役立てられるといいます。今回については、利用者の使い方に基づいて、有料会員がポッドキャストの視聴・視聴体験をより直感的に行えるようにする方法を模索しているものであり、リスナーがより多くの時間ポッドキャストを楽しめるようにすることを目的としているとしています。そのうえで、学びを得ながら体験を進化させ続けるとコメントしました。
なお、この機能は現時点ではあくまでテストとして提供されているものであり、今後どのように扱われるかは、Spotifyの発表を待つ必要があります。The Hollywood ReporterはPenske Media Corporationの傘下メディアです。
参照元:Spotify’s New Ad-Skipping Feature Is Not Scaring Off Podcast Advertisers Yet