対話だけでAIエージェント構築、ElevenLabsがArchitect公開

イレブンラボは2026年10月6日、企業向け音声・チャットエージェントプラットフォーム『ElevenAgents』で、話したり文字を入力したりするだけでエージェントの構築・改善ができる新機能「ElevenAgents Architect」をアルファ版で提供開始しました。対話ログの分析から変更案の提示、シミュレーションによる検証までを支援します。

「ElevenAgents Architect」をアルファ版で提供開始

音声AIリサーチとテクノロジーを手がけるElevenLabs(本社:米国ニューヨーク州、CEO:Mati Staniszewski、以下イレブンラボ)は、2026年10月6日、企業向け音声・チャットエージェントプラットフォーム『ElevenAgents』において、新機能「ElevenAgents Architect」をアルファ版で提供開始したことを発表しました。日本では、Eleven Labs Japan合同会社が2026年10月7日にプレスリリースを配信しています。

「ElevenAgents Architect」は、チームがAIエージェントを立ち上げ、改善していく作業を、話したり文字を入力したりするだけで支援する、イレブンラボが新たに組み込んだエキスパート機能です。

構築から改善まで、専門家のように支える機能

「ElevenAgents Architect」では、「返金対応の解決率を上げるには?」といった一般的な問いかけから、日々の対話を見ているだけでは気づきにくい根本原因の特定、より良いエージェントの実現までを、一連の対話の中で進めることができます。

同機能は、『ElevenAgents』で設定可能なあらゆる項目の相互作用やベストプラクティスを理解しています。対象となる項目には、知識ベース、プロンプト、ワークフロー、音声設定、手順、ガードレール、ツール、シミュレーションなどが含まれます。そのため、テストの失敗や問い合わせの急増、「ElevenAgents Spotlight」で見つかった傾向といったさまざまな情報をもとに対話ログを分析し、改善すべき点を示します。

そのうえで変更案を提示し、シミュレーションを作成するため、利用者は事前にシミュレーションで確かめてから、安心して変更を反映できます。また、実現したい新しい体験を説明するだけで、エキスパートが構築するのと同じように「ElevenAgents Architect」がそれを作り上げるため、エージェントができることをより簡単に拡張できます。

数千件規模の対話を横断分析し、改善を積み上げる

イレブンラボは、エージェントが行う一つひとつの対話が、次の対話をより良くするための教訓になるとしています。「ElevenAgents Architect」は数千件規模の対話を横断的に分析し、チームが見落としがちな改善点を見つけ出します。

提示される変更案はすでにシミュレーション環境で検証済みのため、チームの役割は、改善機会を探したり一つひとつ変更を構築したりすることではなく、何を展開するかを決めることになります。イレブンラボは同機能を、改善点に気づき、草案・説明・検証を済ませた提案を持ってくる「チームの積極的な一員」として設計しています。

バージョン管理と承認フローで安全に構築

「ElevenAgents Architect」による変更は、すべてバージョン管理された草案として反映されます。そのため、何が変わったかを正確に確認でき、いつでも元に戻すことができます。本番環境へ反映する前には、必ず承認が必要です。

また、同機能は各社が定めたルールに従って構築を行います。チームが従うべき基準を定義すれば、すべての変更にその基準が適用されます。さらに、構築の時点からガードレールを設定し、エッジケースをカバーするシミュレーションを作成することで、安全性の高い展開を支援します。

チーム全体で誰もがエージェント改善に関われる

エージェントの改善は、一人の担当者だけの仕事であることはほとんどありません。たとえば、カスタマーエクスペリエンス担当者はポリシー変更時に手順を更新する必要があり、コンプライアンス担当者はガードレールが具体的に何をカバーしているかを確認する必要があります。プロダクトマネージャーは、先週の変更が実際に解決率を動かしたかどうかを知りたいと考えるかもしれません。

「ElevenAgents Architect」を使えば、こうした改善は専門知識を持つ担当者の対応を待つ必要がなくなり、依頼票(チケット)を発行して待つことなく対話ひとつで進められます。その結果、技術エキスパートや導入パートナーは、展開戦略やシステム統合、アーキテクチャといった業務に集中できるようになります。

Claude、ChatGPT、Cursorなど既存ツールからも利用可能

「ElevenAgents Architect」は、Claude、Claude Code、ChatGPT、Cursor、Grokなど、すでに使っているツールからもアクセスできます。同機能はエージェントに関する完全なコンテキストと『ElevenAgents』のベストプラクティスをそれぞれのツールに反映するため、AIアシスタント経由で構築する場合も、プロダクト上で構築する場合と同じように十分な情報に基づいて作業できます。

導入企業のコメント

英国で保険業界向けに音声エージェントを構築するThe Acorn GroupのAI Services責任者、Karl Hughes氏は、規制の厳しい環境で音声エージェントを構築しているため、各段階でエージェントが何を行っているかを管理できることは構築スピードと同じくらい重要であり、「Architect」はその両方を実現してくれると評価しています。

英国に本社を置く音声マーケティング企業PHMGのCTO、Chris Thacker氏は、「Architect」によってAIエージェントの作成・管理・トラブルシューティングの効率を大きく高められたと述べています。修正すべき箇所をシステムの中から自分で探す代わりに、「Architect」に説明するだけで済むようになったとしています。

提供概要

名称 ElevenAgents Architect
提供開始日 2026年10月6日
提供形態 アルファ版
提供対象 『ElevenAgents』利用企業
利用方法 『ElevenAgents』内の「Talk to Architect」サイドバー、各対話の「Analyze」ボタン、ダッシュボード内のCmd-Kショートカット、またはClaude、Claude Code、ChatGPT、Cursor、Grok等、イレブンラボコネクタに対応する既存ツールから利用可能
URL https://elevenlabs.io/docs/eleven-agents/operate/architect

イレブンラボについて

イレブンラボは2022年に設立されたAI研究・プロダクト企業です。企業向けの音声・チャットエージェントプラットフォーム「ElevenAgents」、コンテンツの制作・編集を支援する「ElevenCreative」、開発者がAIオーディオ基盤モデルを利用できる「ElevenAPI」を提供しています。音声合成、音声認識、会話型AIなどを通じて、企業、開発者、クリエイターによる新たなコミュニケーション体験の構築を支援しています。企業評価額は220億米ドルを超え、プラットフォームはFortune 500企業の80%以上を含む数千社に利用されています。日本語サイトはhttps://elevenlabs.io/jaです。

よくある質問

ElevenAgents Architectとは何ですか?

『ElevenAgents』に組み込まれた新機能で、話したり文字を入力したりするだけで、AIエージェントの構築・改善を支援します。2026年10月6日にアルファ版として提供が始まりました。

誰が利用できますか?

提供対象は『ElevenAgents』の利用企業です。

変更内容を元に戻すことはできますか?

すべての変更はバージョン管理された草案として反映されるため、いつでも元に戻せます。本番環境への反映前には必ず承認が必要です。

参照元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000160611.html