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Spotifyがアーティストへのロイヤルティー分配ポリシーを変更、年間再生回数1,000回未満は対象外へ

Spotifyが2023年11月21日にアーティストへのロイヤルティー分配ルール変更を発表しました。今日はこのニュースを紹介します。

Spotify for Artists / Modernizing Our Royalty System to Drive an Additional $1 Billion toward Emerging and Professional Artists

大きくアーティストに影響する変更点は、2024年初めから年間再生回数が1,000回に満たないトラックをロイヤルティー計算の対象外にする方針となったことです。

Spotifyが配信中の1億を超えるトラックのうち、数千万トラックは年間再生回数が1,000回に届かず、1 か月あたりのロイヤルティーは平均0.03ドル(日本円でおよそ4.48円)でしかないそうです。こういった少額の支払いは、銀行の手数料などもあり実質的にアーティストの収益に繋がらず、またその合計金額は年間4,000万ドル(日本円でおよそ60億円)にも達しているとのこと。今回1,000回未満を除外することで浮く金額は、Spotifyの収益とせず、他のアーティストへの支払いへ回すとしています。

今回のポリシー変更については、対象となりそうなインディーズアーティストや、法律家などからは反発も出ています。

また、今回のSpotifyは、人為的なストリーミングで水増しやホワイトノイズ音源での水増しなど再生回数で稼ぐことを防ぐ仕組みの導入も発表しています。

ちなみに、Spotifyのアーティストへの支払いは1再生あたり0.003ドルで、最も支払いが少ないプラットフォームの1つとなっています。競合となるApple Musicは1再生あたり0.01ドル、Tidalは0.013ドルと比べるとかなりの違いがあることがわかります。

ではまた。

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