SpotifyのCFO、ポール・ヴォーゲル氏がSpotify株930万ドルを現金化した数日後に辞任を発表しました。今日はこのニュースを紹介します。
The Guardian / Spotify announces CFO to leave, days after he cashed in $9.3m in shares
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ポール・ヴォーゲル氏は8年間Spotifyに在籍しており3年前の2020年にCFOに就任しましたが、今回2024年3月に辞任することが発表されました。先週Spotifyのマーケティング責任者であるタージ・アラヴィ氏が2月に退社することも報じられており、幹部の退職が続く形となっています。
今回CFOの辞任についてSpotifyのCEO、ダニエル・エク氏は、「時間が経つにつれ、Spotifyは新たな段階に入り、これまでとは異なる経験を組み合わせた新たな最高財務責任者が必要だという結論に達しました。結果として、私たちは袂を分かつことを決めましたが、世界的なパンデミックと前例のない経済的不確実性の中で当社の事業拡大を支援するためにポールが提供してくれた着実な手助けに非常に感謝しています。」とコメントしています。
後任にはSpotifyの財務計画および分析担当副社長であるベン・クン氏が担当することになります。
今回話題になっているのは、Spotifyが先日発表した1,500人の人員削減の後、株価が急騰したタイミングで、ポール・ヴォーゲル氏は株式の売却に動いた点です。ポール・ヴォーゲル氏は2023年9月にも330万ドル相当の株を売却しており、今回の売却と合わせて1,260万ドル、日本円でおよそ18億円を手に入れています。
他にもSpotify法務顧問のイブ・コンスタン氏も115万ドル、Spotify取締役会メンバーのシシル・メロトラ氏も52万ドルを売却していることが明らかになっています。
幹部の退職と、幹部の株式売却、いろいろなことがおきているなという印象です。
ではまた。