Spotifyが音声翻訳機能「Voice Translation」を発表、ポッドキャストが言語の壁を超える?

SpotifyのCEO、ダニエル・エクがSpotifyの新機能「Voice Translation」のパイロット版をX(旧Twitter)で発表しました。今日はこのニュースを紹介します。

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あなたのポッドキャストを世界中のリスナーにそれぞれの現地の言語で提供でき、しかも自分の声で提供できると言ったらどうしますか?それが私たちが立ち上げるパイロットです。これは音声翻訳と呼ばれるもので、AIを使用して、ポッドキャストのエピソードをすべてポッドキャスターの声で別の言語に翻訳します。それはかなり非常識です。ぜひご覧になって、ご意見をお聞かせください。

この仕組みはOpen AIの文字起こしツールWhisperと新しい音声生成技術を活用したもので、ポッドキャスターの声を音声合成して、翻訳した上で違う言語でエピソードを配信するというもの。ポッドキャスターの声だけでなく、話し方も含めて翻訳されるのも今どきの生成AI技術らしいところです。音声合成に必要なサンプルは数秒間といいます。

現在、パイロット版として米俳優ダックス・シェパード氏やAI研究者レックス・フリードマン氏らの3つの話のポッドキャストが「Voice Translation」コーナーで配信中となっています。いまのところ、英語・スペイン語の翻訳のみが公開されていますが、数日から数週間のうちにフランス語、ドイツ語などでも利用可能になるとのこと。また新たなエピソードやポッドキャストの追加も予定されています。

海外のポッドキャストを日本語で聞けるようになったり、日本語のポッドキャストを海外に発信できるようになるのは朗報ですね。他のプラットフォーマーの動きも注目していきたいと思います。

ではまた!