アダム・ボウイ「YouTube / YouTube Musicでポッドキャストが聴けるようになれば、リスナーは激増する可能性がある。しかし・・・」

BBCワールドサービスのビジネス開発マネージャーであるアダム・ボウイ氏が運営する個人ブログ「adambowie.com」にて「YouTubeとポッドキャスト」と題したコラムが掲載されました。今、ポッドキャスト業界にとって旬なテーマをかなり深掘りしており、興味深く感心しました。ということで本日はそのコラムの一部を紹介したいと思います。

adambowie.com / YouTube and Podcasts

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原文ではポッドキャストの定義から始まり、複数の統計からプラットフォームごとのリスナー数やダウンロード数などを分析しつつ、様々な考察がなされています。しかし、あまりにも長文なので今回は要点をかいつまんで紹介します。

YouTube/YouTube Musicでポッドキャストが聴けるようになると、まだポッドキャストを聴いたことがない人が聴くようになる可能性がある。

もっとも聴取率が高い米国でも42%しか聴いていない、つまり58%が聴いていないということでもあり巨大プラットフォームであるYouTubeによりリスナーが広がることが予想されるわけです。

iPhoneユーザーよりも多く存在するAndroidユーザーの利用が増える可能性がある。

これも大きな要素ですよね。YouTube/YouTube Musicという巨大なプラットフォームで、さらにAndroidユーザーがポッドキャスト番組に興味を持つようになれば、リスナーの拡大はますます確実になると考えられます。

YouTubeがオーディオの観点からポッドキャストを適切に理解しているかどうかはわからない。

一方筆者は、YouTubeがビデオポッドキャストではなく、音声だけのポッドキャストコンテンツに特化した仕組みをきちんと確立できるかについて懸念を持っています。収益化がどうなるか、RSSフィードがパススルーベースで機能するのか、まだ不明な点も多く、またそもそも、映像なしでローコストで制作でき、画面無しでも楽しめるポッドキャストの特性が生かされないようであれば確かに大きな問題になりそうです。

このあたりは実際にGoogle Podcastsアプリ廃止後、YouTube Musicに誘導されてからその真偽は分かるのだと思います。さて、どうなることやら・・・。また続報あればお伝えしていきます。
ではまた!