YouTubeがポッドキャスト番組のRSS取り込みシステムをテスト中

podnews.comがYouTubeのRSSに関する計画を報じました。今回はこのニュースを簡単にお伝えします。

podnews.com / Exclusive: YouTube’s plans for RSS

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podnews.comはYouTubeがいくつかのパートナーと実施している「RSS Ingestion(RSS取り込みシステム)」のパイロット版の全容を記した文書を入手したとのこと。その文書によれば、RSSフィードから新しいオーディオコンテンツを取得し、ポッドキャスト番組のカバーアートとともに、YouTubeに自動的にアップロードする仕組みだといいます。既に使用しているポッドキャスト番組として、CNN One ThingとCityCast Pittsburghがあげられています。

他のRSSベースのポッドキャスト・プラットフォームとは異なり、YouTubeは「パススルー」機能を提供する予定はないとのこと。RSSフィードは、オーディオコンテンツを一度だけ自動的にYouTubeのシステムにインポートする手段に過ぎず、コンテンツはYouTube側でホスティングされるため、ポッドキャスターはYouTubeで自身のエピソードが何回再生されたかを把握できない仕組みだと言います。これはポッドキャストの配信先としてはイマイチな仕様だと思います。

また、YouTubeはポッドキャストに広告を含めることを禁止しており、例外的に手動でスポンサードセグメントをマークしておけば広告を含めることが許されるとのこと。これも現在のオープンなポッドキャストのエコシステムから見ればネガティブな仕様だと思います。

技術的な仕様としては、YouTubeは各RSSフィードを5分ごとにクロールするとのこと。またポッドキャスターは「media:thumbnail」タグを使用して、YouTube用に長方形のカバーアートを追加することができるそうです。ただし静止画像のみがサポートされるとのこと。ポッドキャストのカバーアートは通常正方形が基本なので、長方形縛りなのはイマイチ業界標準からズレているという印象になります。

今回報じられてた観点ではネガティブな感想が多くなってしまいましたが、それでもポッドキャストの配信先プラットフォームとして規模感は大きく期待出来るので、また動きがあればお伝えしていきます。ではまた!