Amazonのスマートスピーカー「Amazon Echo」と音声アシスタント「Alexa」がVB Assetsの保有する特許4件を侵害しているとして、デラウェア州連邦裁判所はAmazonに対して4,670万ドル（日本円でおよそ71億円）の支払いを命じたそうです。今日はこのニュースを紹介します。
Ars Technica / Alexa just cost Amazon another $46.7 million
訴えを起こしたVB Assetsは、もともとVoiceBox Technologiesで、後に音声認識大手Nuance Communications傘下となった会社。ちなみにNuance CommunicationsはMicrosoftが2021年4月に買収しています。
今回の特許訴訟の概要は、VB Assetsの保有するネットワークで調整された会話サービス、会話音声ユーザーインターフェイスの提供、音声ベースの入力の自然言語処理に広告を結び付けることに関する特許をAmazonが侵害しているというもの。
VoiceBoxは、2014年にAmazon Echo / Alexaの発表よりはるか前の2001年に開発を始め、2006年には動画ニュースとして取り上げられ、2011年にはこのサービス提供についてAmazonとミーティングを行い、さらにトヨタ・レクサス用音声アシスタントの「Alexus」コンセプトを開発しメディアで紹介されていると主張しています。またVoiceBoxはAmazonに社員を引き抜かれたことも指摘しています、
実際に2006年のニュースで紹介された動画では、音声アシスタントのやりとりができていることもわかります。
Amazonにはまだ判決に対して控訴する時間があり最終的な結論は確定していません。また動きがあれば紹介します。ではまた。
